栃木京福会

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活動報告

2025.10.14

第48回 だいじだねット会議 ~那須塩原市の地域包括支援センターあぐり~

令和7年9月 だいじだねット会議レポート

令和7年9月30日、第48回目となる「だいじだねット会議」を開催しました。
今回も多くの方にご参加いただき、地域の支え合いについて熱心に意見交換をすることができました。

「だいじだね」の由来

会議の名前にもなっている「だいじ?」は、栃木の方言で「大丈夫?」という意味です。
お互いを気づかい、声をかけあう気持ちを大切にしながら、「大事だね」と言い合える地域を目指して、この会議を続けています。


今回のテーマ

今回取り上げた事例は、進行性の病気で介護認定を受けたAさんについてでした。
Aさんは「要支援1」と認定されましたが、体調が悪化しつつあり、介護用ベッドの利用を希望されました。
しかし、原則として介護保険でベッドを借りられるのは「要介護2以上」であり、要支援の方は対象外になります。
このため、自費でベッドを借りるか、例外給付の制度を使うか、といった判断が必要になります。

・グループ討議の様子
参加者のみなさんからは、次のような意見が出されました。
初めは自費ベッドで足りる場合もあるが、状態が急に悪化すると介護保険のベッドに切り替える負担が大きい。
自費ベッドも最近は価格が下がっており、機能も十分なものが多い。

  • 「良いベッド」とは人によって意味が違う。
    利用者にとっては寝心地、介護者にとっては介助のしやすさ。
    お互いのイメージを合わせることが大切。
    必要がなくなったサービスをどう見直すか。
    既得権益のようになりやすいので、定期的な確認が必要。

  • 制度の枠組みや費用のことだけでなく、現場での実際の困りごとや、
    利用者・家族との言葉のすり合わせまで、幅広い意見が交わされました。

  • ・ケアマネジメントの費用について
    もう一つの話題として、将来的にケアマネジメントに利用者負担が導入される見込みであることも
    取り上げました。
    「お金を払うからこそ専門性を明確にできる」という期待と、
    「利用回避や過剰な要求につながるかもしれない」という不安が両方あることが共有されました。

  • ・まとめ
    ベッドひとつをとっても、制度、費用、現場の工夫、利用者と家族の思いなど、考えるべきことはたくさんあります。
    今回の会議では、そうした多角的な視点を学ぶことができ、「生きた会議」になったと感じています。

  • 次回予告
    次回(10月)のテーマは「高齢者の緊急一時保護」についてです。
    虐待防止や通報義務との関わりも含めて、重たいテーマですが、地域の安全を守るために一緒に考えていきたいと思います。


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